どの業界でもそうですが、専門用語があります。
弊社では、お客様に説明する際には分かりやすいようお伝えはしておりますが、
ご興味が有る方もいらっしゃると思いますので、簡単にですが用語集を準備させていただきました。
よろしければ御覧くださいませ。
シズルとは英語で「肉がジュージュー焼けて肉汁がしたり落ちている状態」を言い、
広告などでは食欲をそそる写真をシズル感のある写真といいます。
例えば、煙の立ち上る熱々の鉄板の上のステーキ、たくさんの湯気が立ち上るお鍋、
水滴の付いたビール等、食欲を刺激する写真はシズル感のある写真といえます。
写真の明るい部分のことです。
焼肉の艶やお寿司のツヤなどはハイライトで出来ています。
ハイライトのない写真は美味しそうに見えない写真になります。
逆にハイライトの多い写真を「ハイキー」といい状況によっては効果的に使えます。
ちなみにハイライトの中の一番明るい部分を「ハイエストライト」といいます。
写真の長方形や正方形などに切り、背景を生かしたまま使用する写真です。
背景を生かしたまま写真を使用できるので、背景に小鉢や小皿、花などをレイアウトし華やかさを出すことができます。
被写体の下に引く背景紙やクロスなどでも、印象を変えることができます。
同じように、丸や楕円に切るのを「丸版」と呼びます。
使い方としては、雑誌の表紙を思い浮かべていただくと分かりやすいかと思います。
写真の暗い部分のこと。
暗い部分がない写真は、立体感のない写真になります。
うまくシャドーを作り出すことで、立体感のある美味しそうな写真になります。
シャドーが全体に多い写真を「ローキー」と呼びますが、暗い写真は料理写真では殆ど使われません。
ちなみにシャドーの中で一番暗い部分を「ディーペストシャドー」といいます。
写真のエッジに沿って写真を切りだして使う写真です。
切り抜き写真はデザイン上で背景を自由に切り替えられるメリットがあります。
メニューなどでよく使われる写真です。
被写体の明暗差をコントラストと呼びます。
明暗差の大きい写真は高コントラスト、小さい写真は低コントラストと呼びます。
料理によって光をコントロールすることにより、ハイライトとシャドー、中間トーンの調整をします。
ストロボを使用し撮影することで、自在にコントラストを調整することができます。
写真がシャープに見えている範囲のことです。
背景がぼけている写真は、被写界深度が浅く「ピンが浅い写真」ともいい、
背景までシャープな写真は被写界深度が深く「パンフォーカス」とも呼ばれます。
全体的に明るいトーンの写真のことです。
被写体によっては、魅力的に表現することができます。
写真の全面にピントがあっている状態です。
カメラの絞り(大判カメラなどではアオリ)を調節し、被写体全面にピントが合うように撮影する方法です。
全体にピントが合いますので、すべてのお料理をよく見せることができます。
使い方としては、コース料理の集合写真など、一度にたくさん見せたい場合や、切り抜き写真はこの方法で撮影します。
全体的に暗いトーンの写真のことです。
料理の撮影ではほとんど使用されません。
被写体のみにピントが合い、背景がぼけている写真です。
集合写真などでも、特に見せたい料理がある場合は背景をぼかしたほうが、より料理が強調されます。
メインの1品や小物が多い料理の場合は、雰囲気が出て大変効果的です。
この撮影方法で撮影した写真は、エッジがぼけておりますので、角版のみで使用することができます。